陰キャと陽キャは主観なんだよという話

読んだ本

TL;DR

  • 明るい≠陽キャ
  • 現状をより良くしたいと思えばよい
  • 自分・他者のポジティブな面を捉えよ
  • 勝ち負け思考からの脱却
  • 世の中の事象は確率的事象と思え

ここから感想

陰キャ陽キャという言葉がある。
他者に対して外交的なのが陽キャ、そうでないのが陰キャと言えるであろう。
ただ、それって自己の持ち様なのではないだろうか。

主観的に自身は陰キャであると規定することにより、行動が内向的に変化していき、他者から見たときに、 自分は陰キャというラベリングがされるのではないだろうか。

とすると、陰キャ陽キャというのは主観的な自己規定からくる行動特性という風に定義することもできる。

その様に定義できるとすると、自分の主観を「明るい」方向に持っていくだけでいいのではないか。
本書の言わんとしているところは、そういうことではないだろうか。

物事を歪んで見てしまうことは多かれ少なかれあると思うが、そこにバイアスが生じていたり、二極化的に捉えているのではないか と認知することからが大事な気がする。

自分自身を明るい・暗いと0・1的に切り分けるのも二極化的な思考であるといえる。
ある面には明るく(ポジティブに)捉えることもあれば、暗く(ネガティブに)捉えることもあるだろう。
自分自身の思考の中にグラデーションがあっても良いと私は考える。

ただ、そのグラデーション(ポジ・ネガの構成比)が1%でもポジティブに振れているほうが、過ごしやすいのではないかと思う。

本書の中で参考になったのは、「世の中の大半を確率的事象と捉えたらいいんじゃないか」という考え方である。
確かに、自分自身の行動や思考はある程度柔軟に変化・変更可能であるが、他者や自分を介さない何かは確率的な事象(固定変数といってもよいかも) と捉えるのが、精神衛生上良いのかもしれない。

他人は中々変わらないものだから気にしないでいいよなんて言葉を聞くが、それよりも確率的事象と捉えた方がなんとなく個人的には腹落ちした。
たとえば、他人が怒っている(他人の仕事の成果が低いなど)という事象を見ると、即座に真に受けて気分を害することはせず、5%の怒りというカードを 引いたのだと思えば、なんとなく引きが良いのかもとポジティブに捉えてみてもよいのかもしれない。
(他人の指摘をスルーすればという話ではなく、他人の怒りというマイナス感情をぶつけられた時にどう処理するかという話である。)

終わりに

本書は、自分自身が陰キャだとかネガティブ思考が強いなと思っている方にオススメである。
もちろん、陽キャだとかポジティブ思考なんだ私はという方にも改めて自身の思考のクセみたいなものが合致しているかどうかの 判別式的に本書を読むこともいいだろう。

ご時世的に「暗く」感じることも多々あるが、マイナスがあればプラスもある。プラスもあれば、マイナスもあると考えてみると 世の中の「明るい」面も捉えるように考えてみれば、どのようなことが自分にできるかな、やってみたいかなと前向きに思考・行動が できるのではないでしょうか。