「技術書」の読書術を読んで

今回読んだ本

「技術書」の読書術

読んでみて

評価:★★★★☆
すぐ使えるTips集。
記事を読むことはするが本をあまり読まないエンジニアにとっては本を読むための技術と考えると取っ掛かりとして最適であろうと思う。

TL;DR

  • 技術書はたくさん読め
  • 何度も同じ本を読め
  • 優先度をつけて読め

ここから感想

日頃から読書が習慣な人間にとっては、経験知的に知っていることが多いかと思う。
ただそれでも人の読書習慣・技術というのはテクノロジーの変遷や時代によってアップデートされていくため、こういった本は時々読んでおくと自分の中の読書術を振り返ってみるいい機会になりうる。

個人的に役立ったのは、「積読の解消法」という章。
電子書籍をメインとして買う・読むをしている身とすると日々のセールなどで気になった本を片っ端から買っていくのは 常であり、積読がどうしても山のように高くなっていく。

ただ、そこに対して「いかに対処するか」については微塵も考えてこなかった気がする。
それに対する一助として本書の一章は非常に参考になった。
簡潔に言うと、「優先度を付けてあげる」ということになる。

なんだそんなことかと思うが、日々の仕事で自身のタスクの優先度を切り分けて行動することは当たり前でもプライベートの
読書やら作業に対してまで優先度を考えたことはあまりないのではないだろうか。
だとすると盲点的発想だが、読書に対しても優先度を付けてあげるというのが参考になるTipsとなる。

読書に対する優先度とは、つまりどの本から読んでいくかになる。
本書では、「重要度×緊急度マトリックス」「狩野分析法」の2つを提案している。

その詳細には触れないが、個人的には、「狩野分析法」が有益な気がしている。
なぜそうかというと自身のスキルや業務の棚卸も兼ねているからである。

「狩野分析法」では、充足・不充足で要件・機能を切り分ける場面で使用するケースが多い。
これを自身に当てはめて考えると、それは自身の短~長期的なキャリア・仕事・興味関心を加味して充足・不充足を考慮することになるからである。

最後に

好きな本を好きなタイミングで好きなペースで読めばいいだろうと自分自身もそう思っている節はある。
読書が、中長期的に自分のスキルや思考に影響してくるのも事実だと感じている。

だとすると自分自身のキャリアやスキルを考慮した上でどう読書していくかというのも一つの「技術」であろう。
そういった思いをさせてくれたのも本書の良かったところと言える。
まあある種ファストフード的やお菓子的な読書も息抜きとして重要なので最終的には「ご利用は計画的に」となるのだろうが。