「なぜか好かれる人がやっている100の習慣」を読んで

今回読んだ本

なぜか好かれる人がやっている100の習慣

読んでみて

モテたいという感情を持ったことは人生で何度もあったでしょう。
人から好かれるということは、社会で生きていくうえで非常に良い性質だと思います。 仕事をする上でもどのような職種であれ、コミュニケーションは必ず発生し、言動で相手の自分に対する印象は 目まぐるしく変わっていきます。

そういった前提に立つと、自分がどのように立ち振る舞い、どうあるかということを自覚し良いと思われる風に 自分を持っていくことが重要だと感じるはずです。

さて、本書では大きく7章構成で「好かれる」ために意識したほうがよい100の習慣というTips構成になっています。

  1. 見た目・しぐさ
  2. 話し方
  3. 人づき合い
  4. 行動
  5. ポジティブ思考
  6. 仕事・営業
  7. ストレスフリー

1&2が外側から見える自分、3&4&5が内側の自分を変える内容になっています。 内側を変えるところから変えていくのが筋道のように感じますが、習慣化していくことを考えると簡単にできて 結果が見えやすいところを考慮すると外側から変えていくのが良いと著者は判断したのでしょうか。

良い判断だと思います。習慣化する上で「形から入る」なんて言葉があるように、ちょっとしたところからスモールステップで 変えてちょっとした結果を出していくところからが習慣化という長い道のりの上では良いのでしょう。

自分自身が取り入れようと思ったのは以下の3つです。

  1. 口角を上げる
  2. 視線をコントロールする
  3. 無意識を制する

「口角を上げる」≒笑顔ということになります。まったく笑顔にならない無表情であるというわけではありませんが、「話しかけやすい」と 思う人の顔を思い浮かべてみると口角が自然と上がっていますよね。 逆に「話しかけにくい」と思った人の口角は下がっていますよね。

仕事であれ、恋愛であれ「話しかけやすい」というのはとてもアドバンテージある性質だと思います。 連携プレーが必要な仕事においても「話しかけやすい」ことで業務がスムーズに進行したりということがあります。 仕事においては正論だけでまかり通るべきであるという考えを持っていても人はプログラムではなく理性と感情を持った生き物なので 理性だけでなく感情を上手くドライブしてあげることが大切だと感じます。

そうであるならば、「話しかけやすさ」を身に着ける上で口角を上げることを意識することは結構コスパが良いことなのではないでしょうか。*1 自然と仕事がスムーズになり、異性に話しかけられやすいと思うようになったら非常に人生の角度が良くなりそうです。

続いて、「視線をコントロールする」ということです。 ジロジロ見る、舐めまわすように見るなんて目線・視線を表現する言葉が多く、目は口程に物を言うということわざまであります。 相手が自分をどう見ているかをダイレクトに物理的に意識するのが「視線」というわけです。

自分が男性で相手が女性として、全身を見るような視線移動をすると気持ち悪い印象を受け付けるかと思います。 そのように自分の視線移動は相手に対してダイレクトに印象を与えるものが故に、意識的に視線をコントロールすることで良い印象を 植え付けるような視線移動をしましょうねというのが本書の指示であります。

かといってじっと目を見つめ続けるというのもいささかオーバーな行動だと思うのでそれは相対する人物との関係性やなし得たいことを 意識して視線を動かす必要があるため、絶対的にこう視線移動しなさいというのはないと思いますが、「どういった視線移動は相手にとって 不快であるか」を意識して生活するのが重要のように感じます。 言い換えると減点される視線移動をいかに減らせるかということを普段の生活から行うことが良いのでしょう。

最後に、「無意識を制する」です。 普段生活をしているとほぼすべての行動が無意識下で動いているはずです。呼吸することだって目を開けたり閉じたりするのも無意識でやっていますよね。 意識的に行っていることなんて一日の中で考えると一割にも満たないのではないでしょうか。 相手の自分に対する印象を良くするためにを考えると相手が「良い」と思えることあるいは、「不快」と感じる行動をいかに無意識下の行動習慣に対して付け加える もしくは減らしていくかということになります。

永続化された習慣が無意識下の行動だとすると永続化するまでその行動を続けていかないといけないことになります。 従ってある程度は意識的に同じ行動を繰り返すことになるかと思います。 とはいえ、1年もかかるわけではなくおそらく3か月くらいで永続化できる習慣に落とし込めることでしょう。

何を無意識下の行動に落とし込むかは人それぞれケースバイケースだと思うのでこれが良いというのはないですが、 人が行った不快な言動、良いと思った言動など他人からも学べることはたくさんあるのでそれを吸収して始めとしてやっていくのが 良いのではないでしょうか。

最後に

「好かれる」ということを100個の習慣Tipsから学んだこととしてやはり「相手」の方向に心のベクトルが向いた状態であるということです。 自分のことばかり考えているとやれナルシストや自己中だという揶揄をされてしまいます。もちろん自分を卑下しているより個人的にはよっぽど良い 状態かと思いますが、いずれにせよバランスが大事であるということです。

相手に傾倒してもダメ、自分に傾倒してもダメでしょう。 自分を律し相手に思いやりの心を持つことが大事です。 言葉でそう書くとものすごく簡単なことに聞こえますが、言うは易く行うは難しのように実践に移すのが非常に難しい分野でもあるかと思います。 そうであるがゆえに、100個の習慣という形で取り入れやすい形にして一気に読めるのが本書のいいポイントだと思います。

もちろん自分にとって不要だと感じる点も多々あることでしょう。 ただ、自分にとって良いと思えることが一つでもあれば、まず試してみるのはいかがでしょうか。 そんな一冊だと思います。

*1:本来、人づき合いなどにコスパを意識するのは良くないかもしれませんが無意識下に落とし込むまではコスパを意識しておくのが良さそう